はじめに
いつもYYM株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。
今回は前回の「ホームページについて(前編)」の続編となります。
今回の主な内容は
① ホームページ制作の流れ
② ホームページの維持・運営
となっております。
今回はこれら2つのテーマに絞って紹介させていただきます。
当初はシステム構成などについての内容を予定しておりましたが、これらのテーマについて記事を書くと非常に膨大なボリュームとなることが想定されますので、また別の機会に紹介させていただきたく思っております。
ホームページ制作の流れ
ホームページ制作の流れについてですが
① ヒアリング
② サンプルページの作成
③ 評価とヒアリング
④ ホームページ制作作業
⑤ テストと評価
⑥ 成果物の納品
⑦ 最終調整と更新
大きく分けると以上の流れとなります。
ホームページ制作会社によっては工程等が異なる場合もありますので、ご理解・ご了承いただきますようお願い申し上げます。
ヒアリング
まずは、お客様との面会を通してヒアリングを行います。
ホームページのデザインや全体の構成について希望を伺います。
また、お客様の事業所の規模も同時に把握しておきます。
この際に、事業所の数やその各々の広さ、従業員の数、事業内容や企業理念など、できるだけ多くの情報を収集しておくことが重要です。
その他にも、お客様が展開されている商品やサービスを購入し、実際に自身でどのようなものなのかを体験しておくことも非常に重要です。
それらの情報をもとにホームページを組み立てていきますので、このような作業をしっかりと行っているかどうかで、良い制作会社か否かを判断できるとも言えます。
収集した情報の細分化
続いて、収集した情報を細分化していきます。
例えばですが、「企業」→「事業内容」→「商品開発」→「ボールペン」といった感じで、大きなファクターをできるだけ細かい単位まで細分化していきます。
そして、細分化された各パーツについての素材を集めていきます。
例えば、上の例でいきますと、「ボールペン」についての商品の内容や画像・動画、使ってみたレビューなどを揃えていきます。
後にこれらの細分化されたパーツを組み立ててページを構成していきますので、ここでの作業をしっかりと行っているかどうかで最終的なホームページの完成度に違いが生まれます。
地味で手間のかかる作業ですが、この細分化と、各パーツ毎の素材の収集はとても重要な作業となります。
サイト構成を考える
続いて、サイト全体の構成を考えます。
基本的には木構造となります。
親ページ(トップページ)、子ページ(深さ1の階層)、孫ページ(深さ2の階層)といった感じになります。
規模の大きなサイトになりますと、深さ3の階層まで制作することもありますが、基本的には深さ2の階層までで制作するのがセオリーです。
深さ3の階層はユーザビリティの観点からあまり望ましくない構造になってしまいますので、読者の方々が迷子にならないよう配慮するならば深さ2までで構成すべきです。
もし、深さ3で構成するのであれば、各ページにパンくずリスト(トピックパス)を表示するなどの対策が必要となります。
そのような感じで、サイト構造は基本的には深さを抑えて水平方向に展開していくイメージで制作していきます。
例えば、「トップページ」→「投稿記事一覧」(深さ1)→「投稿記事」(深さ2)といった感じで、深さ2までで展開できるように構成を考えます。
この際に、ヒアリングの際の情報収集が活かされます。
しっかりと情報収集を行うことで、その事業所の規模に応じたホームページの適切なサイズや構成を判断することができます。
さらに、前工程で細分化しておいたパーツのボリュームに応じて、ホームページの各ページの適切なサイズや構成を判断する目安とすることもできます。
このようにして、事前に収集した情報と細分化されたパーツのボリュームなどから、ホームページのサイズと構成を決定し、各々のページに細分化されたパーツを配置していきます。
簡単に言いますと、大きな機械を細かく分解し、設計図を見ながら改めて組み立てていくようなイメージとなります。
エンジンやトランスミッションのオーバーホール作業に似たような感じでしょうか。
やはり、良いモノを作るには、このようにして部品を1つ1つの単位まで分解して、その部品を磨き調整し、再度正確に組み立てていくことが求められます。
サンプルページの作成
続いて、サンプルページを作成します。
ここでのサンプルページは全体のデザインと構成をおおまかにまとめたものとなります。
基本的にはコーディングされていない Photoshop などで作成されたページとなります。
そして、そのサンプルページをお客様に確認していただき、今後の制作の方針を決めていきます。
その際に足りない材料などがあれば、この段階でできる限り収集しておくことが重要です。
足りない材料を収集するためにお客様の事業所を頻繁に訪問してしまうと、余分な経費と時間を浪費してしまうため、最終的に制作費用も高くなってしまいます。
一度の訪問で無駄なく取材や情報の収集を行ってくれるかどうかで、良い制作会社か否かを判断することもできます。
制作会社の良し悪しを判断する基準の1つとして参考にしていただければ幸いです。
評価とヒアリング
続いて、サンプルページについての評価とヒアリングを行います。
お客様に確認していただサンプルページについて、再度、構成に不具合がないかなどのチェックを行い、必要に応じてお客様からの意見をいただきます。
この評価については、制作会社それぞれの基準がありますので、「これが正解」というものは存在しませんが、弊社では独自のチェックシートを用いて評価を行っております。
「全体のデザインの統一感」「必要な情報が得られているか」「正確に細分化できているか」など数多くの項目について評価を行っております。
この段階は建物の基礎部分となりますので、精度の高い評価が求められます。
細かいところまで入念にチェックし、少しでも気になるところがあれば修正しておかなければなりません。
ホームページの制作作業
続いて、ホームページの制作作業に移ります。
前工程で得られた評価とサンプルページを基準に制作していきます。
HTML / CSS での制作、CMS での制作、それぞれについて紹介いたします。
後の維持・管理を考慮すると CMS での制作が望ましいのですが、CMS での制作にはデザインやレイアウトの幅に限界がありますので、そのような場合には HTML / CSS にて制作せざるを得ません。
HTML / CSS での制作
まずは HTML / CSS での制作の場合を紹介いたします。
かつては HTML / CSS での制作がホームページ制作の常識とされていました。
しかし、ある一定の HTML / CSS をまとめてブロック単位で一括して処理することのできる CMS が開発されて以降は、CMS がホームページ制作の主流となりつつあります。
ですが、CMS も中身は HTML / CSS で構成されているため、オリジナリティの高いデザインやレイアウトのページを作成するためには CMS の中身を分解して組み立て直さなければなりません。
そうなると、最初から HTML / CSS で制作する方が効率が良い場合もあります。
また、エンジニアの特性も関与してきます。
HTML / CSS の打ち込み速度が速く、数台のモニターを用いてビジュアルを確認しながらコーディングを行うことのできるエンジニアであれば、HTML / CSS での制作の方が効率良く作業が進みます。
一方、2モニター程度で作業を進めなければならない作業環境などであれば、CMS で作業を進めた方が作業効率が良い場合もあります。
このように、HTML / CSS を用いるか、CMS を用いるかは、エンジニアの特性、デザインやレイアウトの特殊性、作業環境などを総合的に考慮して判断するのが良いかと思われます。
ですが、一般的には、オリジナリティの高いデザイン・レイアウトのページを作成する場合は HTML / CSS での制作、高いオリジナル性を求めないのであれば CMS を用いるのがセオリーとされております。
CMS での制作
続いては CMS での制作の場合を紹介いたします。
前述した通り、CMS は HTML / CSS をブロック単位で包括操作できるシステムであり、効率良くホームページを制作できるツールとして近年、多くのホームページ制作会社でも採用されております。
弊社でも、基本的には CMS を用いて作業を進め、部分的に HTML / CSS を書き換え、レイアウト等の微調整を行っております。
CMS ベースで制作するメリットとしては、何と言っても「作業時間を短縮」できるところにあります。
ホームページ制作費用は、技術料に関しては「時間単位」で計算しますので、作業時間を短縮できれば、当然にホームページ制作費用も少なく抑えることができます。
例えばですが、10ページ程度のホームページを制作するにあたり、HTML / CSS での制作であれば40万円前後が相場ですが、CMS での制作であれば半額の20万円前後で制作が可能となります。
また、現在の CMS の技術は日々進歩しておりますので、かなりオリジナリティの高いデザインやレイアウトを作成することも可能となっております。
さらに、独自に CMS をカスタムすることもできますし、今後は HTML / CSS での制作の需要がさらに減少していくことが予想されます。
このような状況にある中、強制的に HTML / CSS での制作を持ちかけ、高い制作費用を請求してくる会社も多く存在しておりますのでご注意ください。
相当のこだわりがない限り、CMS での制作を推奨いたします。
テストと評価
続いて、テストと評価を行います。
弊社では、出来上がったサイトに不具合がないかなどのテストをオリジナルのチェックシートを用いて段階的に行います。
リンク、問い合わせ先、誤字脱字、各デバイスでの表示切り替え等についてチェックを行い、スムーズに閲覧できるかどうかのテストを行います。
また、読み込み速度などを測定し、必要に応じて画像や動画を圧縮します。
ここで注意しなければならないことは、デザインとユーザビリティのバランスを取ることです。
デザインを重視するとビジュアルは美しくなりますが速度は低速になります。
逆に、ユーザビリティを重視すると速度は高速になりますがビジュアルはチープなものになってしまいます。
画像等を圧縮しすぎると画質が極端に落ちてしまう場合もありますので、1ページ毎に配置する画像や動画の数も調整し、極力画質を落とすことなくストレスなく表示できる速度を調整していくことが求められます。
また、各デバイス毎に表示される画像や動画のサイズを変更したり、場合によっては各デバイス毎に表示される画像や動画そのものを変えることも検討します。
そして、最終テストを行い、総合得点でホームページを評価します。
お客様からの要望や求めるクオリティによりますが、ここで目標得点に達していないのであれば、再度調整を行い、目標得点に達するまでテストと評価を繰り返します。
成果物の納品
以上の工程を終了し、完成した成果物をお客様に納品します。
納品と言ってますが、ここではじめてホームページをインターネット上で表示できる状態に切り替える、ということになります。
一般的には、ここでホームページ制作作業は完了となります。
以降は、不具合などがないかなどのヒアリングを定期的に行い、不具合などがあれば逐次調整します。
また、その後の管理を制作会社で行っていくかどうかの相談も行います。
最終調整と更新
続いて、最終調整と更新について紹介いたします。
ホームページを接続後、細かい不具合が発生することが稀に発生します。
このような場合に迅速に調整し、更新していきます。
弊社では、納品後2か月の間は無料で不具合に対する調整・更新を行っております。
最近は、納品後アフターサービスの全くない業者も増えてきておりますのでご注意ください。
ホームページの維持・運営
続いて、ホームページの維持・運営について紹介させていただきます。
ホームページ完成後、常に主要なブラウザで正しく表示されるかどうかなどの確認を定期的に行っていかなければなりません。
また、商品やサービス等に変更があった場合も、その画像や商品・サービス説明等も迅速に変更する必要があります。
その他にも、定期的に記事を投稿することも SEO 対策上とても重要です。
更には、季節などに合わせてトップページのデザインを変えるなどの更新作業も SEO 対策上とても重要な作業となります。
SEO については何が重要視されているのかを理解して、適切に対応していくことが求められます。
現在は「積極的に事業運営を行っているかどうか」が最も重要視される要素となっておりますので、定期的な記事の投稿やこまめなデザインの更新などが重要という訳です。
自社独自での維持・運営
続いて、自社独自で維持・運営を行う場合について紹介いたします。
まずメリットについてですが、自社内部での作業となりますので、情報漏洩などを防ぐことができるという高いセキュリティを保持することができるという点です。
また、自社内部での作業であれば様々な対応を迅速に行えるという点も大きなメリットです。
新たな商品を展開する場合等でも、自社での運営であればすぐに画像や商品説明を追加できますので、競合の多いカテゴリーの商品等であれば、このスピード感は大きなアドバンテージとなります。
続いてデメリットについてですが、何と言ってもコストがかかるということです。
制作会社に維持・運営を任せる場合は、規模にもよりますが、毎月1〜10万円程度で管理してもらえます。
それに対して、自社での維持・運営であれば、数人の社員に多くの給与を支払わなければならないので、大きなデメリットとなってしまいます。
制作会社での維持・運営
続いては、制作会社での維持・運営について紹介いたします。
前述のとおり、制作会社に維持・運営を任せる場合は、人件費というコストを大幅に削減することができます。
また、記事投稿に関しても専門のライターが記事作成を行いますので、読みやすくユーザビリティの高い構成で作成いたしますので高いレベルで SEO 対策を実施することも可能です。
最終的にはセキュリティや更新に要する期間、コスト、ホームページの規模などを総合的に勘案し、会社や店舗にとって自社独自で維持・運営を行うか、制作会社に維持・運営を任せるかを判断することになります。
但し、多くの場合は制作会社に維持・運営を任せる方が総合的に見て効率が良いケースがほとんどです。
弊社では、ホームページ制作からその後の維持・運営まで包括してサポートいたします。
特に、ホームページの維持・運営に関しては、きめ細かなサービスを提供できると自負いたしております。
不明な点などがありましたら、お気軽にお問合せください。
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